キャラクターの行動動機|20枚シナリオの書き方事講座

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第15回:”キャラクターの行動動機を明確にしよう”

■各々のキャラクターの行動をしっかり作りこむために

 

前回、キャラクターの『時間割』(キャラクターの行動スケジュール)の作成について説明しましが、各々のキャラクターの行動をしっかり作りこむためには、きちんと考えておくべき要素があります。
それは、そのキャラクターの『行動動機』です。



『小説の書き方+徹底研究+ライトノベル小説の書き方講座』の初級編4、『キャラクター設定』の項目に、「脇役に「目的」と「信念」を持たせてください」とあります。
これは主人公と脇役の差別化を図るためには、脇役に主人公とは別の目的意識を持たせることが有効であるということですが、もちろん、この事はゲームのストーリーを構築するにあたっても基礎的なポイントと言えます。



ここでは『目的』と『信念』を『行動動機』と置き換えていますが、この『行動動機』は主人公や他の登場人物との差別化を図るために必要な要素である以上に、そのキャラクターの行動そのものに影響を与える、重要な要素でもあります。
メインシナリオに登場していないその時、そのキャラはどこにいて何をしているのか。これを明確化し整理することの重要性は前回に説明した通りです。



■しかし、そのキャラが何を目指し、何を望んでるのか……

すなわち、その行動の動機が曖昧なままだと、行動の予定を組み難くなってしまいますよね?
『桃太郎』の例えで説明するなら、金太郎が桃太郎を出しぬいて鬼ヶ島の宝物を手に入れようとするのは何故か? その理由をはっきりさせておこうと言うことです。
誰でもお金は欲しいものだから、金太郎もお宝が欲しかった……確かにそれも動機にはなりますが、そのために鬼ヶ島の鬼を退治してまで、お宝を手に入れようとするでしょうか?
あるいは、金太郎は貧しい家に育ち、自分の食事を減らしてまでちゃんとご飯を食べさせてくれた両親に、人並みならぬ感謝の気持ちを抱いているのかもしれません
桃太郎の先回りをしてまでお宝を手に入れようとする彼の動機には、そんな明確で強いものがあったのです。



お宝を手に入れた金太郎は、その金で両親にいい思いをさせてやろうと一目散で故郷に戻りますが、その時すでに彼の故郷は他の鬼たちに襲撃された後でした。愕然と立ち尽くしている金太郎に、ようやく追いついた桃太郎はその理由を知り、金太郎の故郷を襲った鬼を退治する協力を申し出る……そんな展開も、あるかもしれません。

 

行動動機は明確である程

そのキャラクターの行動を想定しやすくなります。

キャラクターの行動が明確である程、複数のストーリーラインの関係もより整理されたものになるのです。
できれば、すべての登場人物に主人公と同じ程度のボリュームや強度のある動機づけができることが望ましいですが、さすがに名前の出ない端役にまでそれを設定するのはさすがに辛いところです。
最低限、脇役レベルの登場人物くらいは、そのキャラが主人公になれる程度の設定と行動動機を用意したいところです。



*ちなみに、『キャラクター設定』の項目には、脇役にも明確な「目的」と「信念」を持たせることは、その脇役を主人公にした外伝的ストーリーを別個に書き起こす際に有効と書かれていますが、これはそのまま、ゲームにおけるサブシナリオの作り方にも通じると言えます。
次回は登場人物の立ち位置の変化について説明致します。

 

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