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第23回:”ゲームシナリオライターの現実と将来について”

■本来であれば、ゲームシナリオ講座と銘打つ以上

もっと実践的なテクニックについて説明する方が良いのかも知れません。
しかし、これまでも説明してきました通り、本来ゲーム制作においては、映画やドラマのような単独でシナリオだけを書くライターというものはおらず、また制作するタイトルのシステムや採用される表現方法によって、シナリオに求められる役割や要素は大きく変化するものです。



ですから、ここでは詳細な(使用できる場面が限られてしまうような)シナリオ技法の説明ではなく、ゲームという特異な表現手段において、ストーリーをどう構築するべきか、できるだけ俯瞰の視点から大まかに捉えてみようと考えこのような形となったのですが、実際に読まれてみて、皆様はどのようにお感じになったでしょうか。
ご周知のこととは思いますが、現在、ゲーム業界の状況は決して芳しいものではありません。パソコンやゲーム機の進歩はゲームそのものを飛躍的に進化させ、その表現の可能性を大きく切り開いてきましたが、それは同時に、ゲーム制作をより大掛かりで困難なものにする要因ともなってきたのです。



■コンシューマゲーム機の市場は

据置型と言われるタイプのゲーム機がPCの表現能力とほぼ同じレベルに達した一方で、そのソフト開発にはより複雑で高度な技術と、多くの人員を必要とするようになり、かかる制作費用は高騰化の一途をたどっています。
据置型からゲーム機のメインストリームがシフトしたとも言える携帯ゲーム機も、状況は似通っています。より高性能で表現力の高いハードウェアが、結果として表現するソフトウェアの実現を困難にする、皮肉な事実とも言えるかもしれません。
ゲーム機用ソフトに変わって、最近注目を浴びるようになったのはスマホやタブレット端末用のアプリ市場です。昨年のゲーム市場の売上は数年ぶりに前年度を上回ったというニュースがありましたが、あれはスマホのアプリ市場を含めての話です。



つい先頃までは、先行するゲーム機用のタイトルの後追いに徹していた(ゲーム機用のヒット作に類似するシステムが多いこと)感の否めなかったアプリ市場ですが、ここに来て、ようやくアプリとして独自性のあるタイトルへの模索が大きな流れになりつつあるようにも思われます。
かつてのドラゴンクエストやファイナルファンタジーに類するような、ゲーム市場全体を対象とするようなタイトルは、今度あまり登場することはなくなってしまうかもしれません。



■しかし一方では小規模小予算で制作されるアプリの市場が着実に拡大

ストーリーを表現するメディアとしてのゲームは、まだまだ発展途上と言えるでしょう。市場としてのアプリの世界はまだまだ広大で、これまでなかったニーズが埋もれている可能性は大いにあります。
いかに市場を開拓し、新しいニーズを見つけていくか。それがこれからのゲーム開発に求められる姿勢かもしれません。

 

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